俺は目覚めて早々に絶望した何故なら。
「父さん母さん居ねぇんだった… ああ今日も、仕事かぁ」
今この家には俺一人だ、しかし今年に入り就職済みだ、加えて月給はそこそこ貰える所 。
「あー嫌だなぁ、俺、一体誰の為に働いてんだろ」
そんな就職先だが、個人的に労働環境・人間関係共に酷く感じられた、そんな中をだんだんと疑問と虚無感に襲われる。

取り敢えず、俺は下向きの精神を高揚させるため、現在唯一親しい友人と連絡をとる事にした。
「もしもし?なー俺どうしたら良い?」
「え?、知らないよ、だってお前じゃないし」
「だよな」
しかし、話をした所で俺の心は埋まらなかったどころか友人、いやアイツはその穴を更に広げた。
もうアレを行うしか無いと考えが及ぶ余地が無かった。
「アレをやるかぁ、善は急げって言うし」
そう兼ねてからの構想を直ぐに実行しすることにして、ある場所へと車を走らた、到着すると段取りを進めていった。
「よし、これで全て仕舞いにできる」
「無論、ひと気も…無いな」
確認も済まし、必要な道具を揃え、それへの諸々の準備を終えた俺はそれを何の迷いも無く行った。
「……」
しかし、やって来たほんの少しの痛みの後、結果は特別にこれと言った変化も無く、何も起こらなかった。
なので、何もすることも無くなってしまった俺はアイツの住まいに向かった。
アイツの家へ訪問すると、案の定、見当違いな頭の巡らせ方をしてるんだなとわかった。
そのポカーンとしたアイツの仕草を、只見ていた俺は、魔が差し始め、とうとう堪忍袋の緒が切れた。
それでヒントくらいは教えてやった。
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